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ARCHICADでコルビュジェのラ・ロッシュ邸を作る(1)

こんばんは。

さて、いつぶりでしょうか。随分と間が空いてしまいました。

前回まで作成していたのはアアルトのカレ邸でしたが、そのとき使っていたArhiCADはバージョン19でした。
今ではバージョン20を過ぎて、その次の21が発売されています。今年の秋にはさらに次の22が出るはず。
本当に、月日の流れるのは早いものです。
いえ、私が更新をサボっているだけなのですけどね。
かねてから作成中のカレ邸に興味が無くなったわけではないのですが、ちょっと気分転換でもないですが、別のモデルを作ってみようと思い立ちました。

今回の題材は、ル・コルビュジェのラ・ロッシュ邸。
サヴォワ邸と並んで、コルビュジェの初期住宅作品の中では有名な傑作ですね。氏が唱える「建築的プロムナード」の具体例として最初に示された作品だったとも記憶しています。

実際には、ラ・ロッシュ=ジャンヌレ邸として、界壁を挟んで2世帯の住宅が連結された作品です。
ただ、ジャンヌレ邸のほうはあまり写真資料なども見つかりませんし、やはり有名なのはラ・ロッシュ邸のほうであるということで、こちらを取り上げます。

 

ARCHICADで作成するにあたって、寸法を確定しないといけないのですが、手元にはCAD図があるわけでもないです。
インターネットでいろいろと検索した中で、不鮮明ながらなんとか寸法らしきものが読み取れる画像がありましたので、それを参考に読み解いて、下の図のように各壁芯位置を設定しました。

大きくは違っていないだろうとは思いますが、はっきり分からない寸法もありますので、細かい数値の正確性は保証しません。

それにしても、同じコルビュジェ作品でも、サヴォワ邸のほうはそれなりに寸法が打たれた図面がネット上に見つかるのに比べ、ラ・ロッシュ邸ではほとんど寸法の無い絵ばかりですね。

 

余談でした。

さきほど設定した壁芯を基準に、各階の壁を配置していきます。
壁は基本的にW250のRC壁として配置しました。
一部に柱がありますが、これも壁幅と同じく250角です。

 

書き忘れましたが、フロア設定は以下のようにしました。
これも、不鮮明な断面図から頑張って読み取った数字です。

吹き抜けを挟んで手前のエリアと、奥のギャラリー周りのエリアとでは、3階からの高さが異なっていますので、それぞれのレベルをフロアとして設定しました。

今回は上図のようにしましたが、3階やR階をひとつのフロアとして設定し、RFL-1200にスラブを配置、などとしてももちろん大丈夫です。
といいますか、図面表現をする場合などにはそのほうが良いでしょうね。

 

上で設定した各レベルにスラブを配置したところです。

断面図で見ると、厚さ300のワッフルスラブのような感じにも見えますが、今回は厚さ300の単純なスラブとして入れています。


「建築的プロムナード」の主役たる、有名なギャラリーは3階のスラブを抜いて吹き抜けとしておきます。
まだスロープはありません。

 

上から見るとこんな感じ。
ジャンヌレ邸も、簡易ボリュームとして入れてみました。

 

エントランスアプローチ方面から。
階段室の下部に地下室があるようなので、そこも壁を入力しています。

今日はここまで。
結構適当な感じですが、サクサクと進んでいます。

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