ArchiCADでカレ邸を作ろう企画の11回目。
カレ邸を訪れる者を最初に出迎える玄関、エントランス周りを少し作ってみます。
今回使用している平面図では内開きの片開きドアとなっていますが、写真で見ると、この家のエントランスドアは木製の親子扉のようです。
正確な形状は分かりませんが、写真から判断してできるだけ作成してみます。
ひとまず、ArchiCADのドアツールで用意されている親子開きドアを入力します。
上図と同じ状態で、外部側から3D表示で見たところ。
このクリーム色のような色は、ArchiCAD建具のデフォルト色です。テクスチャは後で作成して入れ替えますので、現段階ではこのままで。いささか殺風景ですが。
西側立面図で見ながら、ドア高さを近い位置に合わせます。
ドアの高さというのは、基本的には2000とか2050、2100など、50mm刻み程度のキリの良い数字にして良いと思います。
アメリカなどの建築図面ではインチが使用されていますが、フィンランドやフランスではどうなのでしょうか。
書籍に載っていたアアルト直筆の平面詳細図では、どうやらメートル法を使用しているような感じでした。
ドアはほとんど単に配置しただけですが、ひとまず置いておいて、エントランス前スペース横の腰壁を作成してみます。
ここでは断面形状を使用しますので、ひとまず適当な名称を付けて新規の断面形状を作成します。
ここでは「外部石貼腰壁」としました。
断面形状の編集画面内で、塗りつぶしツールを使って下のような図形を描画します。
ライムストーン貼りの腰壁と、その上に付く金属性の水切りも一緒に作成します。
水平・垂直ストレッチを設定すると、ひとつの断面形状で大小複数のパーツに同時使用可能です。
この画面で入力したサイズが変更の最小サイズとなりますので、今回は幅80mm、高さ500mmとしてひとまず作成しました。
上の画面で作成した断面形状を用いて、壁ツールの押し出しで腰壁を作成します。
手前の食堂部分と、エントランスドアのある面では腰壁の高さが異なりますが、これらは同じ断面形状を使用しています。
腰壁はフランス産のライムストーン(石灰岩)が使われているので、これは後で適切なテクスチャーに張替えます。下の図で見えているのは仮の材質です。
エントランスドアに寄ったところ。
親子扉の上部に欄間が付くのですが、この部分が周囲の壁から一段窪んでいるのが写真で判断できましたので、ドアの付く壁を周囲の壁から切り離して、ドア部分のみ壁を薄くしました。
何度も申し上げておりますが、上の図の床も仮テクスチャーです。次回か次々回くらいには主要なテクスチャーを作成して張り替えたいと思います。
本日はこれまで。
最後まで御読みいただき、ありがとうございました。