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ArchiCADでカレ邸を作ろう 10 窓を作成する

ArchiCADでカレ邸を作ろう企画の10回目。

今回は窓を作ってみましょう。

ArchiCADでは建具ツールは大きく分けて窓とドアが用意されています。
概ね、人が通行する建具がドア、腰壁付きで人が通行しないものが窓、ということですが、例外もあります。

上記2種類の建具は、壁に配置すると、自動的に壁に穴を明けてくれます。
ということはつまり、必ず壁とセットで配置しなければならないということであり、これはメリットでもありデメリットでもあります。

上記の建具ツール以外に、カーテンウォールというツールも用意されており、こちらは壁との関係性はありません。壁とは無関係に単独で配置する自由度がありますが、逆にカーテンウォールを壁の中に開口部として配置したい場合には、別途穴を明ける必要が出てきます。

いずれにしても、上のようなツールを場面に応じて臨機応変に使用してゆきます。
「カーテンウォール」とか「窓」といったジャンルに捕らわれる必要はありません。その場その場で適切なツールを選べば良いです。

 

 

ひとまず今回は、南西の隅にあるリビングの窓を作成してみます。
使用するツールは、オーソドックスに「窓」ツール。
下図のように、「はめ殺し」の抱き有りの設定で作成します。

0217-1

 

大きさは後から合わせるので、ひとまず平面ビューで壁に配置します。
下の図は、配置のためにカーソルを合わせたところで、まだクリックで確定していません。このように壁にカーソルを合わせただけで、配置した建具の状態が仮で表示されます。

0217-2

 

適当な位置でクリックすると、建具の配置が確定します。何度かクリックして、建具の向き、表裏を指定します。

0217-3

 

そのまま平面ビューで、建具の端点のピンクの点をドラッグして、下図の開口幅に合わせます。

0217-4

 

上記の平面上の操作が終了した段階で、断面図ビューで見たところ。
高さが全然合っていませんので、下図に合わせます。

0217-5

 

上下の端点をクリックするとペットパレットが現れますので、「垂直にストレッチ」を選択して上下のレベルを合わせます。

0217-6

 

 

外部から見るとこのような形です。
枠の部分には木質系のマテリアルを適用し、水切りにはスチールを割り当てています。
これらのマテリアルは仮のもので、後ほどマテリアルは全て作成します。

0217-8

 

竪枠、方立を別途入力しました。
これは建具ツールの設定で作成したのではなく、モルフツールで建具に重ね合わせるようにして入力したものです。
水切りと竪枠の納まりや、中央の木製方立の意匠など、ArchiCAD建具ツールでは表現し切れないと判断しました。

今後もこのように、建具ツールやカーテンウォールツール以外に、臨機応変に別部品を活用して、なるべく手間を掛け過ぎない範囲で、できるだけ忠実な形状を再現したいと思います。

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なお、上記記事内では触れていませんが、これまで作成していた建物全体のサイズが、実際のサイズよりも一回り大きいものになっていました。
最初の紹介記事で、齋藤裕氏によるアアルト写真集についてご紹介しましたが、そちらの本に掲載されている平面詳細図との比較で判明しました。

そのため、敷地も含めてモデル全体の平面形状を、全体的に6~7%ほど縮小しております。
本記事の最初の写真にて、今回の窓の横幅が4,361.6mmと出ておりますが、実際のW寸法は4,100mmとなります。

 

今回は以上です。

最後まで御読みいただき、ありがとうございました。

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