ArchiCADでカレ邸を作ろう企画、第4回目です。
今回はカレ邸を特徴付ける大きな要素のひとつである、片流れの大屋根を作成してゆきます。
配置図を見ながら大屋根の平面形状を入力してゆきます。
縮尺の小さい図面が元なので、当然壁とズレると思います。そこは後で壁面に合わせてゆきます。
こんな感じで上部の大屋根のほうの平面形状を入力し終わりました。
屋根の基準線(図の中で太めの黄緑のラインで表示されている線)は水上の最頂部に置いています。この線を基準にして屋根勾配を決めることになるからです。
上図と同じ状態を、3D表示で見たところ。
ひとまず傾斜の向きだけは合っていますが、高さや勾配はメチャクチャですね。ここから断面図を見ながら調整してゆきます。
断面図ビューで見たところ、参照図面として、前もって貼った断面図画像が紫色で表示されています。
高さも勾配も全然違いますね。
先ほど、屋根の最高点を屋根面の基準線にすると書きましたが、変更します。
断面図で見えている範囲の最高高さが下図の位置なので、基準線だけをここに移動させます。
もう一度断面図ビューに戻ります。
粗い図面なので難しいですが、下図の屋根の頂部に屋根の基準点(断面図なので点となります)を合わせます。
ここでは屋根モデル全体を垂直移動して調整します。
上部を合わせたら、次は下部です。
今回は頂部がひとまず決まっていますので、屋根全体の移動ではなく勾配の調整(下図のペットパレットで選択されているツール)を使います。
適宜拡大して見ながら、屋根面に一致するようにモデルの勾配を調整します。
ここで軒先にあわせて、屋根の厚みも調整しています。構造体としての屋根(厚い部分)は、後で今回の屋根を下垂直方向にコピーして作成すれば良いはずです。
上記の調整が終わった段階で、3D表示で見たところ。
BIM作業では逐一3次元で確認しながら作業を進めるのが必要です。大きな間違いが少なくなります。
次回は屋根を壁面に合わせて、壁の高さも屋根に合わせて調整します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。