ArchiCADでカレ邸を作ろう企画、第7回目です。
前回入力した床の段差部分に、階段を作成します。
ArchiCAD標準の階段ツールの中から、下図の「直線階段1」を使用します。これは踊り場無しの単純な階段(いわゆるてっぽう階段)を作成する部品です。
2階に上がるような階段室の階段ではなく、今回のものは床段差を繋ぐだけのゆるやかな階段です。
ですので手摺は両方とも無しの設定です。
階段幅は配置後にモデル内で調整するとして、ひとまず段数だけ設定します。
最上段も1段と数えますので、7段です。別の言い方をすると、蹴上げの数ということになります。
7段で設定した階段を平面ビューで配置したところ。
上に向かって幅を広げれば大丈夫なように見えますが……
3D切断で見るとこんなことに。
階段の開始レベルが1FL、終わりが2FLになっていました。ずいぶんと蹴上げの高い、上ることが不可能な階段になってしまっています。
設定画面から数値入力してもいいですが、今回はこのまま3D画面で修正しましょう。
階段オブジェクトの下の基準点(ピンク色の点)を掴んで、シフトを押しながら垂直移動にロックし、下の床レベル(1FL-1000)に下げます。
その後上の基準点(同じくピンクの点)をつかみ、ペットパレットから「高さをストレッチ」を選択して、階段全体の高さを調整します。このままで垂直の拘束がかかっていますので、1FLの床レベルに合わせます。(下図)
これで、段差のある床を綺麗に繋げる階段ができました。
材質は後で調整します。場合によってはディテールアップする際に、階段オブジェクト以外のものに入れ替えるかも知れません。
最後まで御読みいただき、ありがとうございました。